サルでもわかる老子・荘子

『荘子』『老子』をおもしろ・おかしくお伝えします

2020年2月のブログ記事

  • 【荘子】逍遥遊(第九回)

    なんじゃ? おまえさん。 まだ わしの話を 信用できんという顔をしておるのぉ。 フォッ、フォッ、フォッ。 よろしい、よろしい。 それじゃあ、もう一つ、例をあげるとしようかのぉ。 実はな、 あの 超有名な 殷の湯王(とうおう)が 賢者の棘先生からお聞きになったというお話も、 わしが今まで話してきたも... 続きをみる

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  • 【荘子】逍遥遊(第八回)

    一つのことだけ知っているものと 百のことを知っているものとでは 住む世界が違うと思わんか? 一日だけ生きるものと 百年生きるものとでも 住む世界が違うと思わんか? わしが何を言おうとしておるのか わかるかのぉ? もう少し 説明してみようか。 一日しか生きられないキノコは、 当然、 この世には一ヶ月... 続きをみる

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  • 【荘子】逍遥遊(第七回)

    家のすぐそばで 用事をしておるのなら、 途中で お腹がすいたとしても、  その都度、 家に帰って ご飯を食べりゃ それでええ。 じゃが、電車やバスを利用しなきゃ 行けないようなところに 用事があるときは どうじゃ? お腹がすくたんびに わざわざ家に帰ってくるのは 面倒じゃから、 弁当を用意するなど... 続きをみる

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  • 【荘子】逍遥遊(第六回)

    鵬(ほう)の話を耳にした セミや小鳥は、 笑わずにはおられんかったそうじゃ。 「え~、うそでしょ(笑) ボクなんかさ、 いち・に・の・さんっと 気合を入れて 飛び上がっても すぐに 木の枝か 何かに ぶつかって 地面に落っこちてしまうってことが ほとんどだよ。 鵬(ほう)さんは ほんとに 大変だね... 続きをみる

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  • 【荘子】逍遥遊(第五回)

    水はのぉ、 様々なものを その上に浮かべることができるが、 水の深さが十分になければ、 大きな船を その上に浮かべることはできない。 たとえば、 庭先の地面の小さなくぼみに コップ一杯ほどの水を入れるとしよう。 その上に 茎や草のきれはしを置くと どうじゃ? 茎や草のきれはしは まるで船のように ... 続きをみる

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  • 【荘子】逍遥遊(第四回)

    空を見上げれば、 空は青い色をしておるように見えるが、 これは はたして 本当の色を見ておるのじゃろうか? あまりにも遠くのものを見ておるのじゃから、 どこが近くで、どこが空の果てであるのかなど、 見分けられる者がおるわけあるまい。 同様にじゃ、 鵬(ほう)も  天高くから地上を見下ろしておるのじ... 続きをみる

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  • 【荘子】逍遥遊(第三回)

    ところでさぁ 我々の周りには空気っていうものがあるよね。 あの超巨大な鵬(ほう)を 天高くまで舞い上がらせたのも 空気があったればこそだ。 でもさぁ 目にも見えないような 細かい塵(ちり)や埃(ほこり)が 舞い上がるのも 空気があったればこそじゃない? そう考えると 超巨大な鵬(ほう)が 天高くま... 続きをみる

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  • 【荘子】逍遥遊(第二回)

    昨日の話はどうじゃった? 面白かったじゃろ? ええ? わしの作り話じゃないかって? つまらんことを言うやつじゃのう。 そんなもん どうでもええじゃないか。 嘘の話を聞いてもしょうがないって? しかたのないやつじゃなぁ・・・。 う~ん・・・。 わかった。 少なくとも わしの作り話ではないことを証明し... 続きをみる

  • 【荘子】逍遥遊(第一回)

    この世界の北の果てには 不思議な海が広がっていて、 そこには超巨大な魚がおるそうじゃ。 超巨大な魚は鯤(こん)と呼ばれておるが、 鯤(こん)とは なぜか魚の卵を意味する言葉らしい。 鯤(こん)の巨大さといったら 信じられんことに 日本列島を上回るほどやもしれない。 やがて鯤(こん)は変化して、 今... 続きをみる