サルでもわかる老子・荘子

『荘子』『老子』をおもしろ・おかしくお伝えします

【荘子】逍遥遊(第一回)

この世界の北の果てには 不思議な海が広がっていて、
そこには超巨大な魚がおるそうじゃ。
超巨大な魚は鯤(こん)と呼ばれておるが、
鯤(こん)とは なぜか魚の卵を意味する言葉らしい。


鯤(こん)の巨大さといったら
信じられんことに
日本列島を上回るほどやもしれない。


やがて鯤(こん)は変化して、
今度は超巨大な鳥になるという。
鳥になると 鵬(ほう)と呼ばれるようになるんじゃと。


鵬(ほう)の巨大さも
日本列島を上回るほどやもしれない。
とてもじゃないが その頭から尾までを一度に見た人はおらんじゃろ。


鵬(ほう)は水面に出ると 巨大な翼(つばさ)で何度も水を打ち、
風を起こして その巨大なからだを宙に浮かせる。
そうして 空に向かって飛び上がっていく。


鵬(ほう)が 南に向かって 空を飛んでいる姿は
大空を覆いつくす雲のように見えるらしい。


鵬(ほう)は 住んでいた北の海が変化したから
自分自身も形を変えて、
今度は この世界の南の果てまで 飛んで移動するそうな。


この世界の南の果ては 人の手がまったく入らない神聖な場所らしい。

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