サルでもわかる老子・荘子

『荘子』『老子』をおもしろ・おかしくお伝えします

【荘子】逍遥遊(第四回)

空を見上げれば、
空は青い色をしておるように見えるが、
これは はたして 本当の色を見ておるのじゃろうか?


あまりにも遠くのものを見ておるのじゃから、
どこが近くで、どこが空の果てであるのかなど、
見分けられる者がおるわけあるまい。


同様にじゃ、
鵬(ほう)も 
天高くから地上を見下ろしておるのじゃから、
どこが高い山で、どこが低い谷であるのかなど、
おそらく ぼんやりとしか見分けられてはおるまい。


人はなぁ、
自分だけは なんでも正しくものを見ているように 
つい思いがちであるが、
わしも おまえさんも、
案外 相手のことを 何もわかっておらんのかもしれないよ。

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