【荘子】逍遥遊(第三回)
ところでさぁ
我々の周りには空気っていうものがあるよね。
あの超巨大な鵬(ほう)を
天高くまで舞い上がらせたのも
空気があったればこそだ。
でもさぁ
目にも見えないような
細かい塵(ちり)や埃(ほこり)が
舞い上がるのも
空気があったればこそじゃない?
そう考えると
超巨大な鵬(ほう)が
天高くまで舞い上がったからといって
実は
それほど驚くようなことではないのかもしれないね。
超巨大な鵬(ほう)が舞い上がることも、
超微細な塵(ちり)や埃(ほこり)が舞い上がることも、
自然の摂理からすると
どちらも
けっこう当たり前のことなのかもしれないね。
そういえば、
我々 生きとし生けるものが
息をするために使っているのも
鵬(ほう)や塵埃(ちりほこり)を舞い上がらせたものと同じ、
空気なんだよね。